旧統一教会、信者の娘の記憶

信者の母と、その家族の記録。

家の中。

家には文鮮明の写真が常に飾られていたし、私はランドセルに宗教のマークのステッカーを貼っていた。

分厚い本や高そうな壺も印鑑も高麗人参の箱もあった。

それらが何万、何千万もするものだと知ったのはもう少し大きくなってからの話。

母の心はどこか遠いところにあって、家の中がキレイに保たれることは無かった。足の踏み場も無いほどグチャグチャ、キッチンにはカビの生えた食べ物が放置されていた。

子供にとって母親というのは絶対的な存在で、家の中のものや母の行動に疑問を抱くことは無かった。

小学生のころの記憶。